【雪山登山】厳冬期の上州武尊山へ!かっこいい剣ヶ峰山の稜線を空中散歩してきた話(びゅうパッケージツアー利用)

※ 当ブログの商品・サービスのリンクにはプロモーションを含みます


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撮っていただいた写真

2020年2月29日、上州武尊山(ほたかやま/別名:沖武尊)に登ってきました。

上州武尊山と言えば、個人的にはむしろ剣ヶ峰山のかっこよさが印象深く、行ってみたいなーと数年前から思っていた山。
そんな折、Twitterのタイムラインに流れてくる上州武尊山のブログ記事を見て「やっぱりスキーバス利用かな」等とぶつぶつ言っていると、「駅からの無料シャトルバスもあって公共交通勢にも優しい場所っぽい」とのアドバイスが。

天気予報を見てその日のうちにプランを固め、翌日予約してチケットを受け取り、翌々日、上州武尊山の空中散歩に出発です!

川場スキー場から上州武尊山のルートGPSログなど





上州武尊山へのアクセス。公共交通機関利用ならスキーツアーバスか、新幹線/在来線を利用して川場スキー場へ

2月の上州武尊山は、麓の川場スキー場からリフトで稜線に上がるルートが一般的のよう。ということで、まずは川場スキー場を目指すことになります。

車でのアクセス

車で行くなら、関越自動車道 沼田I.C.から約25分、東京から車で約2時間で川場スキー場に着くようです。ナビに「川場スキー場」と入力しましょう。以上。

公共交通機関でのアクセス

公共交通機関を利用して行くなら、スキーツアーバスで川場スキー場に直接行くか、新幹線 or 在来線と無料シャトルバスを乗り継いで行くことになります。

スキーツアーバス

ざっと見た感じ、料金はリフト券込みで都内発着 5,000円〜8,000円といったところ。1月・2月の週末は料金が高め。
お住まいの地域にもよりますが、3月ならこれが一番安く済むかも?
ただし、首都圏から近すぎて朝発日帰りとなる為、川場スキー場到着は10時前後とやや遅め。

川場スキー場の無料シャトルバス(要予約)

新幹線・在来線を利用する場合は、こちらを利用するといいと思います。
上毛高原駅・沼田駅から川場スキー場まで、無料のシャトルバスが運行されています。
事前に電話またはWEB(2日前まで)で予約が必要。後述の「びゅうパッケージツアー」を利用する場合、ツアー申込をすれば自動的に予約完了となります。

行き

上毛高原駅 発 8:00 9:00
沼田駅 発 8:40 (停車なし)
川場スキー場 着 9:15頃 9:50頃

帰り

川場スキー場 発 16:00 川場スキー場 発 16:00
上毛高原駅 着 16:50頃 沼田駅 着 16:45頃

WEB予約はこちらから。
www.kawaba.co.jp

在来線で行く場合

8:33くらいまでにJR沼田駅にたどり着ける地域(山手線以北あたり?)にお住まいなら、この選択肢もあり。新宿発だと5:21くらいがリミットのようです。
新幹線より安く済みますが、わたしは無理でした……。

新幹線で行く場合

シャトルバスに乗る為に、8時前 or 9時前 上毛高原駅着を目指します。
首都圏から行くのなら、後述のびゅうパッケージツアーがお得。


びゅうパッケージツアーで上州武尊山に行く(2020年3月時点)

びゅうパッケージツアーは、JR東日本が発売しているツアー企画です。みどりの窓口か、えきねっとで予約可能。
川場スキー場のプランは、今シーズンは2020/3/31まで設定があるみたいです。

2020年3月14日(土)日帰りで料金(往復)を比較

びゅうパッケージツアー 通常利用
新幹線料金
(普通・指定)
東京/上野 10,800円
限定列車(※)割引 ▲600円
発着地割引
大宮 ▲600円
熊谷 ▲2,200円
高崎 ▲3,000円
東京/上野 12,040円
大宮 10,960円
熊谷 7,840円
高崎 6,520円
リフト券
(1人4回)
リフト1日券付き 2,000円
合計 東京/上野 10,200円
大宮 9,600円
熊谷 8,000円
高崎 7,200円
東京/上野 12,980円
大宮 12,960円
熊谷 9,840円
高崎 8,520円

※:限定列車とは?

利用不可日を除いて、ちょっと朝早い時間帯とかの特定の新幹線だったら、条件付きで割引するよ!ってことらしい。

対象列車

往路:たにがわ401号(東京 6:36発)/ Maxとき305号(東京 7:48発)/ Maxたにがわ403号(東京 8:04発)
復路:Maxとき334号(上毛高原 17:26発)/たにがわ414号(上毛高原 19:26発)

2020年3月の利用不可日

往路利用不可:土曜日・2020/3/20
復路利用不可:日曜日・2020/3/20・2020/3/21

限定列車の利用条件

乗り遅れた場合の後続列車自由席利用不可・払い戻し不可

びゅうパッケージツアー利用にあたっての注意

予約・チケット発券に少々制限があります。

WEB予約
(クレジット決済・
券売機発券)
ツアー予約:出発日の前日前16:30まで。
チケット発券:指定席券売機にて前日18:00まで。(申込時のクレジットカードが必要)
※ 前日に予約した場合のみ、前日16:30までにスキー場へシャトルバス予約確認TELが必要。
WEB予約
(クレジット決済・
レターパック配送)
出発日の5日前23:40まで。
WEB予約
(コンビニ決済)
出発日の7日前23:40まで。

わたしのように直前の天気予報を見てから予約したい場合は、チケット発券は物理的にJRの駅まで行かないといけないのでご注意を。

WEB予約はこちらから。
www.eki-net.com


登山当日、川場スキー場にたどり着くまで

朝目覚めた瞬間、事件は起きました。


びゅうパッケージツアーを限定列車割引で予約したので、予定の新幹線に乗り遅れたら終わるところだったんですよ……。
走った。
駅までめっちゃ走った。

新幹線のいいところは、すっぴんで飛び込んでも車内でメイクができるところだと思うんですよね。これは在来線やバスではできない芸当。

上毛高原駅に到着し、改札を出て右に曲がるとバスターミナルがあり、川場スキー場のシャトルバスが待っていてくれました。


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川場スキー場シャトルバス

定刻通り、上毛高原駅を8時に出発。
で、早くも8:15には沼田駅に到着してしまいました。


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沼田駅前

電車が来ないと沼田駅乗車のお客さんも来ないので、沼田駅の出発時刻は8:40。
というわけで、ここでまさかの25分休憩です。
せっかくなので、駅周辺の写真でも撮ろうかとカメラを持ってバスの外へ。


…………。
今日はなんなんでしょうか……?
受難の日?
大丈夫かなこれ、ちゃんと登って帰ってこれる??
滑落とかしないよね???
(幸い膝はちょっと打っただけで、カメラはフードに傷がいったくらいで済みました)


登山届はスキー場にも提出必須、ココヘリも必携(レンタルあり)

9:15、川場スキー場に到着。
立体駐車場に入り、エレベーターで7階のリフト券売り場へ。


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土日祝日は、カワバシティ館内 AM1時から(!)営業、リフトはAM8時から営業しているそうです。
やっぱり、来られるものなら車で来た方がいいですね。


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カワバシティ7階の様子

コインロッカーはあちこちにあります。
スキー場だけあって飲食店やスポーツショップも。


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リフト券売り場

ずんずん進んでいくと、リフト券売り場があります。
びゅうパッケージツアーでは、新幹線のチケットと同時にリフト券引き換え用のバウチャー券が発行されるので、これを持って列に並び……たいところですが、その前に、スキー場提出用の入山報告書とココヘリレンタル票を記入します。

ココヘリとは: COCOHELI ココヘリ | 会員制捜索ヘリサービス


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スキー場提出用の入山報告書とココヘリのレンタル票

コンパス等で登山届を出していても、スキー場用の入山報告書は必須。
ココヘリも必携なので、自分で持っていない人はレンタルが必要です。

両方揃わないと、列に並んでもリフト券を売ってもらえません。

詳しくはこちら↓
www.kawaba.co.jp

※ スキー場提出用の入山報告書は、こちらからPDFがダウンロード可能です。
https://www.kawaba.co.jp/snow/pdf/climbing_notification.pdf

  • 入山報告書を書くのに地味に時間がかかる
  • リフト券販売時に個々に細々した説明があり、列の長さの割にリフト券売り場の待ち時間が長い
  • 朝はリフト乗り場自体も結構並ぶ


……という訳で、事前に印刷・記入しておいて持参するのがおすすめです。
リフト券売り場の列に並ぶのが5分遅れたら、リフトトップに到着するのはその何倍も遅れる気がする。
遅れた気がした。
知らんけど。

リフト券売り場での支払額は以下のとおり。

  • リフト券用のバウチャー券(なければリフト1人4回券の2,000円)
  • ココヘリレンタル料金(1,100円)
  • ICリフト券保証金(500円/下山報告時に返却)



リフトを乗り継いで稜線を目指す

身支度を整えてリフト乗り場へ。
リフトが一番寒いと言いますが、この日は武尊山の山頂でも 天候 晴れ / 気温 -6℃ 〜 -2℃ / 風速 7m/s という予報。
リフト乗車中は風もなく、上半身は化繊インサレーション・手はインナーグローブで大丈夫でした。(ちょっとでも風があったり気温が低いなら、ハードシェル・オーバーグローブつけた方がいいと思います)


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リフト乗り場(B:桜川エクスプレス)

10時前、まずは1本目のリフト 桜川エクスプレスへ。牛乳石鹸の方(左側)です。
ICリフト券はいちいち取り出さなくてもいいのが便利。


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快晴の青空!風はない!ワクワクが止まらない!


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桜川エクスプレスを降りたら、次はクリスタルエクスプレスへ。


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リフト乗り場(D:クリスタルエクスプレス)

ん?なんか人多くない……??


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リフト乗り場の建物の裏にまで、めっちゃ並んでました。


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ICリフト券のゲート


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クリスタルエクスプレスからの眺め

標高が上がれば風も強くなるからか、クリスタルエクスプレスには風除けのカバーみたいなのがついています。
が、この日は本当に風がなくて、多分誰も使っていませんでした。


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リフトを降りた時点で 10:22。
混み具合にもよるでしょうが、1本目のリフト乗り場から2本目のリフトトップまでにかかった時間は25分といったところです。


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稜線を見上げると、最初の急登を登る人たちが連なっているのが見えます。


リフトトップからまずは剣ヶ峰山へ


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時間的にも天候的にも曜日的にもトレースはバッチリだろうなーと思ったので、ワカンはやめてアイゼンで。
なんとなくストックも持ってきてはいたのですが、何ヶ所か急峻なところがあるということで、途中で切り替えるのも面倒なので ピッケルで行くことにしました。

10:30、登山スタート。


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一番最初は比較的緩やかな登り。しっかりとしたトレースがついています。

ですが、なんだか体の調子がおかしい。
体に酸素が巡っていないような感じというか、妙に体が重いような……?
バス・リフトで急に高度を上げたから?
それとも単に体力が落ちている?
体が重い以外には高山病の症状はないようなので(とは言っても、高山病になったことはない)、体が慣れてないだけかなーと思い、細かく刻んで立ち止まりながら登っていきます。


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程なくして傾斜が急になってきます。
この時点で10:45。
体の妙な重だるさはなくなっていました。
これ、単に登り始め15分をキツく感じるアレだったのでは……。

気温もだいぶ上がってきていて、木々を真っ白に染める樹氷は見ることができませんでした。
もうあらかた溶け落ちてしまっています。
樹氷が見たければ、もっと気温の低い日に来るか、もっと早い時間でないと厳しいかな。


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左前方に剣ヶ峰山が見えてくる

急な坂を登りきり、ひらけた場所に出ると、左前方に剣ヶ峰山が見えてきました!
今日の上州武尊山登山、正直なところ、目的の7割はこの剣ヶ峰山と言っても過言ではありません。


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だんだん剣ヶ峰山に近づいていく

先ほどの急登を登りきったあたりから、休憩する人・そのまま進む人などで人のかたまりがばらけてきました。
早くあそこに行きたくて、さくさくと進んでいきます。


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小さな石の祠

剣ヶ峰のピーク手前に、小さな石の祠がありました。


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目の前に剣ヶ峰山のピークが"

もうここまで来れば剣ヶ峰山のピークは目の前。


標高2020m、剣ヶ峰山からの景色


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剣ヶ峰山のピークは両端が切れ落ちた痩せ尾根

11:00、剣ヶ峰山のピークに到着。
山頂は両端が切れ落ちた痩せ尾根ではありますが、ナイフリッジ、というほどではないかも。
人と人とがすれ違えるくらいの幅はあるので、普通に歩けます。
とはいえ、特に風が強い時などは転倒しないよう気をつけて行きましょう。
落ちたら雪崩誘発したりして(しなくても)大変なことになりそうな急斜面です。


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左手を見ると谷川連峰

左手を見やると、谷川連峰の山々がとても綺麗です。
最高か……!


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目の前に広がる山々のグラデーション

わたし、こういう手前から奥の方へ向かって折り重なったような山々って言ったらいいんでしょうか、こういう山の景色がすごく好きなんですよね。
ほら、「地球の表面デコボコしてるんだなぁ〜、全然丸くないじゃん」っていうか。
いつまでも見てられるっていうか。
尾根伝いに谷川岳まで行けないかなと思ったけど、どう頑張っても利根川あたりに降りなきゃ行けなさそうだなっていうか。(?)

いや、ほんとに綺麗ですよね……。

こういうふうに、遠くに高い山があって手前に低い山があって山に山が重なってグラデーションになってるめっちゃ山々ー!っていう景色が見られるおすすめの山域があったら教えてください。


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剣ヶ峰山から上州武尊山方面

再び上州武尊山を見る。
ああ、いい道だなぁ。
雪山にのびるトレースを遠くから見るのも好きなんですよね。
人間がアリンコみたいで。


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剣ヶ峰山の山頂直下

霧ヶ峰山の山頂から上州穂高方面に進もうとすると、このルートで1番急峻な場所が姿を表します。
ここまでストックで来た人も、ここはストックは邪魔だと思うので、いったん仕舞うか ここからピッケルに持ち替えるのがよさそう。
アイゼンで歩くのに慣れていないと怖いかも。
後ろに人がつかえていたとしても、急がず慌てず確実に進みましょう。
「自分が通過するのに時間がかかりそうだな」と思ったら、後ろの人に先に行ってもらうのがいいと思います。


前は上州武尊山、後ろは剣ヶ峰山、左は谷川連峰、全然前に進めない


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剣ヶ峰山を振り返る

え、逆光の剣ヶ峰山、かっこよすぎません……?
最高じゃありません……??


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剣ヶ峰山のピーク

あああ!
この感じ!!
あああああ!!!
かっこいいい!!!!


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上州武尊山へのなだらかな道

気を取り直して、再び上州武尊山を目指します。
風もない晴れ渡った空の下の雪山稜線散歩、え、これ最高なんでは……?


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振り返るとこれまたかっこいい剣ヶ峰山

通り過ぎる人たちの
「雲かっこいい」
の声につられて再び剣ヶ峰山を振り返ると、これまたかっこいい姿!
ヤバい……さいこう……(語彙力)



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再び気を取り直して進み始めます。
11:20。早くも下山してくる人たちがいました。
この人たちはきっと車で来たんだろうなぁ。樹氷見れたのかな、いいなぁ。(予想で羨む)


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シュカブラ

薄いシュカブラ。
雪粒が太陽の光を浴びて煌めいています。


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また振り返って剣ヶ峰山

また振り返って剣ヶ峰山。
雪がなめらかで、7分立ての生クリームみたいな山肌です。
よく見ると、そのなめらかな斜面をトラバースするように、小動物かなにかと思われるトレースがあります。ひ、人じゃないよね……?(ここを人が通るのはものすごく危ないと思う)


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谷川連峰

いまふたたびの谷川連峰。
似たような写真何枚撮るつもりなのか。
いや、だってめっちゃ綺麗じゃないです??

あまりの最高さに、おうちにいる皆さんにもこの素晴らしい景色を自慢 共有しようとTwitterへ投下したりなど。



本当に全然進めない。
前を見ても、後ろを見ても、左を見ても、全部最高。右はあんまり見てない。
最高だよ……!(n回目)

この辺の登山道脇で立ち止まった時間、合計したら30分くらいありそう。山頂休憩かな??

よし、11:40だ。いい加減道を進もう。


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ふかふかの雪の道

やー、たのしいなー。
雪はふっかふかだけど、トレースがくっきりはっきり踏み固められているので、ワカンの出番がない。
アイゼンでサクサク快調に歩けます。


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アグレッシブな木もある

ルートの左手にある木、なんかすごい形をしている……。


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絵に描いたような雪山ハイク

一面の青い空にちぎったような雲ひとかけら。
一面の白い雪、真ん中にぽつんと木。

ヒャッホーウ!と駆け出したくなるような、絵に描いたような雪山ハイクの風景が広がっています。
ウサギが雪の上を駆けまわった足跡も。


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木が近づくところも

木の隙間をすり抜ける箇所もありました。
すり抜ける瞬間、頭上からバサバサバサッ! と落ちてくる雪のかたまり。
ひとりで「マジかー!」って叫びながら大笑いするわたし。
近くに人いなくてよかったですね。


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誰かが残したハートマーク

ルートの右脇に、誰かが残していったハートを発見。


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雪庇が少し崩れてる

ルートの右側、雪庇が少し崩れているのを発見。


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急登を登る

本日2度目の急登。
ここを越えたと思ったら、またすぐに最後の急登が姿を表します。

上州武尊山の山頂直前は、左に回り込むルートと急斜面を直登するルートに分かれています。
分かれています……が……何を思ったか、直登ルートに進んでしまったわたし。

後悔した。
心底後悔した。
目の前を登ってるストック女子がズルズル滑りながら登ってるくらいの急斜面。(怖くて避けてしまった)

そういえば下山後に知った話だけど、ここいら辺りで Redsugarさん とすれ違っていたらしい。
残念ながらわたしは全く気づいておらず(Twitter、登山中はたまに書き殴る以外ほとんど見てない)、一方的に「もしや?」と思われていた模様。

この辺わたしも心がヨレていたのですれ違う人をあまり見てなかったんだよな……。
カメラ3台もぶら下げてる人なんか日本に数人しかいないだろうし、見てればさすがに気づいたんじゃないかと思うんだけど。
(後日、ぶら下げてるカメラは2台で、あとの1台はザックに収納されているということが判明。どっちにしろアレですが)


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急登の途中で振り返る剣ヶ峰山

折れかけた心でまたも振り返る剣ヶ峰山。
なんかここから見ると優美な一面もあるんだなって。


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上州武尊山の山頂までもう少し

あ、あとちょっと……!


最後の急登を登りきればそこは上州武尊山

12:49。
着いた!着いたぞーーー!!上州武尊山の山頂!!!


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上州武尊山の山頂に到着

おつかれわたし!
よし、とりあえず誰かに記念写真撮ってもらおう。
ぐるっと周囲を見渡し、写真が撮れそうな雰囲気の人(撮影中の様子を観察してなんとなく判断してる)を探してお願いしたところ……

「もしかしてricoさんですか?」

写真お願いした人がTwitterのフォロワーさんだった。

え、そんなことある?
山頂でフォロワーさんに遭遇するだけならまだわかるけど、写真お願いしたその人がフォロワーさんとかすごくないですか??


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撮っていただいた山頂記念写真

せっかくの偶然なので、一緒に記念写真も撮ったりして。


その後しばらく、あちこちウロウロしてたくさん写真を撮る。


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最高の景色を眺めながらお食事中の登山者

山頂は少し風がありましたが、山頂標識の裏側斜面は風下で無風でした。
いいところでお食事なさっている……。
最高展望レストランじゃないですか。


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さいこう

のんびりしていたら、あっという間に13:30。
バスは16時発なので、15:30にはゲレンデトップに戻っていたい。
とすると、あと2時間で下りなければいけません。
下りの夏道標準CTは休憩なしで1時間40分。どうせまた写真撮りまくりながら下山するだろうことを思えば、そろそろ山頂を後にしなければ。


贅沢な景色を眺めながらのランチ

剣ヶ峰山で誰かに写真撮って欲しいなーと思っていたわたし。
さっき山頂写真を撮ってくださったフォロワーさんもソロだったので、ダメ元で「一緒に下りません?」と聞いたところ、快く了承してくださいました!

剣ヶ峰山で写真撮ってほしいんだという下心も正直にお伝えしたんですが、なんて心が広いんでしょうか。
せっかくソロで来ているのに……わたしなら間違いなく丁重に断ります(←)


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下山途中の剣ヶ峰山

下山の時間になると太陽の方向や高さが変わるので、往路とはまた違った表情を見せてくれる剣ヶ峰山。


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もう少し近づいてみた剣ヶ峰山

いやほんと、どんだけ撮るんだっていう。
でもほんと綺麗なんですよ。見たらわかりますって。


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ケンケンパはウサギの足跡

一直線にのびるトレースと、その脇を走るウサギの足跡。
1・1・2になってる足跡はウサギ。


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トレースに楽しさがあふれている

こう、トレースが左右に散ってるの、歩いてる人がふかふかの雪に浮かれてるのが伝わってくるようですよね。
はい、浮かれてました。
たのしい!!


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逆光の剣ヶ峰山

やだカッコいい……


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シュカブラを纏う剣ヶ峰山

シュカブラの陰影が際立ってとてもよいですね。
などと気をよくしていると、

ぐぅ〜〜……

と鳴るお腹の音。
そういえば食事をろくにとっていません。
聞いてみれば、同行してくださってるフォロワーさんも山頂に長時間いたのに写真ばかり撮っていて食事はとっていないとのこと。
見晴らしの良いポイントまで行ったら食事タイムにすることにしました。


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頑張って登り返す

登りは苦手。きつい。でも頑張ろう、ご飯のために。


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見えてる小ピークの、次の小ピークあたりかな。

14:15、我々の絶景展望レストランに到着。


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絶景展望レストランより

ほんと、谷川連峰と剣ヶ峰山の写真の枚数がヤバいことになっています。
いやでもここホントにいいとこなんですよね。
右手に上州武尊山、左手に剣ヶ峰山、正面に谷川連峰。


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結露するチョコチップメロンパン

最近、山にメロンパンを持っていくことが多いんですけど、初めて見ました。
パンの袋が結露してるの。


再びの剣ヶ峰山


水分が飛んでパサパサになってしまったメロンパンをもそもそ食べていたら、お食事タイムに20分くらいとってしまいました。
さて、そろそろ剣ヶ峰山に向かいますか!


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最初は傾斜がゆるいけど

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そう、剣ヶ峰山直下の急登はエグいのだ……

とはいえ、距離が短いので見た目ほど辛くはありません。


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剣ヶ峰山の山頂で撮っていただいた

上州武尊山までのトレースが見渡せる!


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通りすがりの方が撮ってくださった

たまたま通りかかった登山者のおじさんが、「撮りましょうか?」と言ってくださったのでお願いしました。


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剣ヶ峰山山頂で。たくさん撮っていただいた

おじさんが去った後もフォロワーさんはたくさん撮ってくださって、いま数えたら剣ヶ峰山の山頂写真だけで30枚以上ありました。すごい。
ありがとうございます!!!


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往路では気づかなかった剣ヶ峰山の山頂標識

埋もれてます。
なんて書いてあるのかもわかりません。


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谷川連峰の眺めともそろそろお別れ

ほんとに綺麗だなぁ……。


名残惜しいリフト下山

さて、剣ヶ峰山での撮影が終わったら、あとはゲレンデトップを目指して下るのみ!
時刻は15:09です。
15時半まであと20分。


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ひらけた場所を過ぎると

行きに見かけた石の祠を通り過ぎ、ひらけた場所を過ぎてしまえば、あとは急な斜面をザザザッと下るだけ。
10分くらいで下りられました。


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ゲレンデトップまで帰ってきた

アイゼンとピッケルを収納し、リフトで下山します。


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下りのリフトから


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カワバシティに到着

15:48、カワバシティに無事到著しました!
バスの発車時間まであと12分。下山報告してトイレに駆け込んだら、ご一緒させていただいたフォロワーさんとはここでお別れ。
慌ただしくて申し訳かった……。
おかげさまで、バスにはちゃんと間に合いました。


2月末の上州武尊山の服装メモ

  • 上半身:
    finetrack ドライレイヤーウォームロングスリーブ / MAMMUT Performance Thermal Zip Long Sleeve / ARC'TERYX Atom LT Hoody (風がなかったのでハードシェルは未使用、気温も高くフリースも未使用)
  • 下半身:
    finetrack ドライレイヤーウォームタイツ / finetrack メリノスピンサーモタイツ / ノースのパンツ / finetrackのシェルパンツ / ORクロコダイルゲイター
  • その他:
    BD ミッドウェイトスクリーンタップ(オーバーグローブは未使用) / ニット帽 / ピッケル(ストックは未使用)/ アイゼン(ワカンは未使用)/ バラクラバは首元につけていたけどかぶることはなし / サングラス(ゴーグルは未使用)
  • この日の上州武尊山の山頂天気予報:
    天候 晴れ / 気温 -6℃ 〜 -2℃ / 風速 7m/s
    快晴微風。気温も高く、山頂以外はほぼ無風。今回たまたま使用しなかった装備も、ストックを除き気温や風によって(というか基本的に)必要なので持っていく。



かかった費用

大宮までの
電車代
往復1,000円くらい
大宮~上毛高原
+リフト券
9,600円 びゅうパッケージツアー限定列車利用
ココヘリ
レンタル代
1,100円 別途ICリフト券保証金500円/下山時返金
食費 500円くらい? パン・行動食
合計 12,200円くらい



積雪期の上州武尊山の難易度

川場スキー場からリフトを使ってピストンするこのルート。
ネットを見ていると、「初級者向け」「中級者向け」の2つの意見に分かれる感じでした。

実際、今回のように

  • 晴れ
  • ほぼ無風
  • しっかりトレースがついていて、なおかつ踏み固められている

という条件が揃った場合は、雪山始めて間もない方でも登れてしまうかも。

とはいえ、個人的には「雪山にある程度慣れている人向け」かなぁと思います。
具体的には、

  • 足場が狭い斜度の高い雪面(岩雪ミックス)でも安定してアイゼン歩行できる
  • 強風時にとっさに耐風姿勢を取れる
  • 緊急時にピッケルで滑落停止ができる

等は必要な山かな、と。

このルートだと、剣ヶ峰山を避けて通ることはできません。
なにもなければ初心者でも登れるかもしれませんが、万一のときにリカバリーがきかない。

たとえば、剣ヶ峰山の山頂直下でアイゼンに不慣れな人がうっかり足を滑らせたら、「転んじゃった☆」では済まないかも。
アイゼンをしっかり効かせないとズルズル滑ってしまうほどの結構な斜面もあり、万一転んだら滑り落ちて止まらないような場所もあります。
(実際試しに滑ってみたら、結構なスピードが出ました)

雪山経験が浅い方は段階を踏んで、リスクの少ない山から徐々に慣れていくのがいいと思います。
緩やかな雪山だってめちゃくちゃ楽しいですからね〜!

↑行きたい山のルート難易度の参考にどうぞ。


上州武尊山のおすすめ記事

わたしが上州武尊山に行くきっかけになった、OKPさんの記事。
5日前、本来の風が強い厳冬期の様子です。(マイカー登山)
moognyk.hateblo.jp


今回すれ違ったらしいRedsugarさんの記事。
約4年前、同じく厳冬期の平日の様子です。(電車登山)
www.redsugar.red